セブンイレブンのおでん美味しいですよね。コンビニ結構いくんですけど、コンビニ行くと、だいたいエロ本コーナーみちゃいますよね。知ってる女優がいるとおおお!ってなんか意味もなく興奮します。しかし、コンビニのエロ本は片身が狭いようですね。
わたしはこの会社に入るずっと前、まだ、女子大生と名乗れたころ、エロ本でAVのレビューを書いていました。250字500円。新作AV紹介みたいなページの端っこに私のレビューが掲載されていました。
その雑誌は、コンビニには、そこまで卸してなかったけど、デイリーヤマザキだけには置いてあったんですよね。当時住んでいた家の近くのデイリーヤマザキで、自分のレビューの載った雑誌を見たとき、初めて、自分の仕事が社会の一部になっている感覚をもちました。私の書いたものがコンビニの棚に並んでいて、知らない人に読まれている。それがたまらなく嬉しかった。
元エロ本ライターとして、コンビニからエロ本が消えるのはさびしいですね。エロ本を置かない理由は子どもや女性に配慮とのことです。だけど、それは子供たちにとって本当に最善なのでしょうか。
◆教育改革と逆行していないか
2020年、教育内容が大きく変わります。ルールや決まりを守り、ひとつの答えを出す「知識を詰め込む教育」から自ら判断し、考える人を育てる「考える教育」に移っていきます。決まった答えを出すのではなく、自分で考え判断することが子供たちに求められます。子供たち自ら議論をしたり、各生徒が考えを発表したり、主体的な授業スタイル「アクティブラーニング」も話題になっています。
自分で判断できる人、自分で理由や答えを編み出せる人を目指す教育改革です。大人の作ったルールのなかで、大人の期待通りの答えを出す「いい子」は求められなくなります。
ニュースで話題になったセンター試験のムーミンの問題も、考える教育を踏まえた問いだと言われています。
教科書に書いてない内容だと批判的な意見もありますが、教育評論家の尾木直樹さんは、単純な暗記では解けないが、いくつかの知識を組み合わせながら、自ら考えれば回答できる、考える力を問う良問だとコメントしています。不確実な状況で意思決定できる力がこれからは必要です。
従来のように大人がルールを作り「ダメなもの」と「いいもの」を分けることは通じにくくなります。
もちろん、なにかを否定する考えがあってもいい。でも、それを導き出す論理や理由を考えなくては、これからはやっていけない。「ルールにあるかないか」で判断することしかできない子どもは生き残れません。
◆「エロ本はなんでいけないの?」を考えることが必要
セックスは危険な側面もあります。セックスと暴力が結びつけば犯罪にもなりますし、人を傷つける。だけど、「性メディア」に需要があることも事実です。そして、女の子は、自分の性が売り物にもなる。女性として生きていれば、他人から性的な目で見られることも絶対にでてきます。そのとき、自分はどうするかは、絶対に考えていかなくてはいけないことです。
性的なこと、すべてを「汚いものです」「イケナイものです」と見せないようにして、終わりにしていいのでしょうか。臭い物に蓋をするように、目につかないようにして、説明することも、考えさせることも避けていいのでしょうか。世の中に存在しているすべてのものを知って、自ら善悪を考えること、それが、これからの子供たちには必要なのではないでしょうか。
個人の変化が求められる時代です。社会のルールも取り巻く環境もめまぐるしく変わっていきます。「先生が言っているからダメ」「お父さん、お母さんが言うからダメ」という子供はこれから生きていけなくなります。なにに対しても「なんで?」と考え、自分なりの一番いい答えを編み出せることが要求されます。なぜ成人誌を子供が読んではいけないか、自ら考え、子供自身が答えを見つけることが必要ではないでしょうか。成人誌に限らず、子供たちは色んなものを見つけて、考えて、自分なりの答えをだすことがこれからの子供たちには求められてきます。
◆エロ本がなくなることでの弊害
ちなみに、エロ本の読者は高齢者が多いようです。インターネットを使えない人も多い高齢層。彼らが接点を持ちやすいエロメディアがコンビニの成人誌だったりします。
私はこれがなくなることで、ひずみが出るのではないかと思っています。以前、児童ポルノに似せて作ったアダルトビデオがなくなったことで、児童ポルノの犯罪が増えたのではないかと、ブログで指摘しました。
同様のことが、一般のメディアでも起きないでしょうか?合法のエロに接すことができなくった高齢者が性犯罪を犯す恐れがあるように思っています。
子どものためという言葉が子供たちを不幸にしている側面もあるように思えてしまいます。