オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

AVメーカー「ミニマム」がなくなれば、児童ポルノはなくなるのか。

「ミニマムがなくなった」
去年の年末、どの店舗に営業に行っても、そんな話ばかりだだった。ミニマムは「低身長な女の子が好きな男性へ」をコンセプトにしたAVメーカー。身長150cm以下の AVモデルを使い、出演するモデルが幼く見えるように演出している。作品の設定も「先生と生徒」や「親戚のおじさんと少女」など、未成年との性交を連想させる内容な多い(出演者は18歳以上)。

ミニマムは昨年の9月以降、新作を出さなくなった。売上の悪いメーカーではない。比較的売れているという話を聞いていた。わたしは、ミニマムの担当者から聞いたわけではないから、新作をださなくなった明確な理由はわからない。実際の理由は知らないけれど、東京オリンピック前に児童ポルノの取締が厳しくなるからではないと、人づてにきいている。

 

児童ポルノの被害件数・検挙件数は過去最高

近年、児童ポルノの検挙件数、被害者数は増加している。このデータをみれば児童ポルノに近いメディアを取り締まったほうがいいと思う人が多いかもしれない。しかし、それは抜本的な解決にはならないだろう。

 

ミニマムがなくなる前から、児童ポルノに類似した商品は自主規制しつつあった。たとえば、以前は12~15歳の女児のイメージビデオがあったようだが、2012年ごろから新作は発売されなくなった。3~4年前までは、18歳以上のAV女優にランドセルを背負わせる、パッケージの文言にに小●生に表記を使用するなど、小学生に似せて制作するアダルトDVDもあったが近年は出ていない。


児童ポルノを連想させる商品は公式には減りつつある。それでも、被害は減っていない。児童ポルノを連想させる商品をなくしても、幼い子どもに性的欲求をもつ人はいなくならなかった。

 

◆非合法の商品が増えていく

前述したティーンのイメージビデオも、小学生に似せたAVも18歳未満の女児にセックスをさせてはいない。しかし、18歳未満のセックスを連想させる作品ではあったかもしれない。18歳未満とのセックスを連想させなければ、18歳未満とセックスをしたいと思う人が減ると予想されたのだろう。だけど、欲求を持った人は減らなかった。

ironna.jp

一部の男性のなかには、幼い子どもに性的欲求を感じる人もいる。そういうった人が、幼い子供のセックスは違法だからと、類似商品で代用していた側面はある。

 

◆類似品をなくすことが最善なのか

児童ポルノがなぜ違法がというと、被害者である子供に心身の傷を負わせてしまうからだと私は考える。判断力のない子供たちがセックスをさせられ、傷ついてしまうことが問題だ。


この点を考えると、セックスがないからと言って、露出激しい水着を少女に着せるティーンイメージビデオの規制は意味があったかもしれない。しかし、大人になった女性を小学生っぽく見せるAVまで規制する必要はあったのだろうか?

今迄は正規の店舗で手に入る類似品で満足していたが、類似品もなくなったとき、非合法と分かりながら、商品を手にしたと考えられないか。少女たちを守るための規制が、少女たちを危険にする規制になってはいないだろうか。

 

もちろん、幼い子どもに性的欲求を持つ人がいなくなれるが最善だ。治療法やリハビリを充実させる必要がある。だけど、わたしが調べた限りでは、充実した対策がとられているとは思えない。そのような状況であれば、類似品で昇華させる逃げ道があってもいいと私は思う。

 


◆幼い女の子が生きるために身体を売れる世の中

現在、児童ポルノが増えやすい要因はそろっている。シングルマザーが貧困を理由に風俗にいくという話は、よくルポルタージュの題材になる。セーフティーネットであるはずの生活保護も利用しにくくなり、子供を抱えた親が貧困に陥るケースは多い。

gendai.ismedia.jp


たとえば、自分が稼ぐだけでは追いつかないシングルマザーのお母さんが、家賃や光熱費や食費や、自分が生きるためのお金を払えなくなった。このままでは住む場所もなくなる、焦りや不安。そのときに、自分の子供にセックスさせれば、親子共にとりあえずその場を凌げるだけのお金が手に入る、そんな誘惑を目の前にされたら?
そこのハードルを飛び越えないために、児童ポルノの需要を増やしてはいけない。女の子が体を売りやすい環境にしないことが最善だ。

 

mochi-mochi.hateblo.jp

 

mochi-mochi.hateblo.jp

 わたしは、幼い子供を好きな男性を批難することだけで、問題が解決するようには思えない。特定の性の好みを罪にしてバッシングして終わりでいいのだろうか。誰か、特定の人を悪者にするのではなく罪を犯さないために、被害を出さない方法を考えることが求められる。

 

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「オナホ売りOLの日常」にも書きましたが、永沢光雄さんの「AV女優」をきっかけに、わたしは業界に興味をもちました。90年代後半から2000年代はじめにかけてのインタビュー集だけど、今読みかえしても興味深い内容です。業界の雰囲気やAV女優さんたちがの抱えているものがよく書かれています。個人的には森下くるみさんのインタビュー箇所が好きです。

AV女優(上)

AV女優(上)

 
AV女優(下)

AV女優(下)

 

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