オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

亀甲縛りイベントの感想書いたよ!

3月29日にイベントをやったよ!

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目標人数3人だったのですが、結果的に9人のお客さんがきてくれました!ありがとうございます!いつもアキバのイベントくるお客さんだけじゃなく、他のメーカーの制作さんやライターさんやお店の人や、わたしのこと全然知らないけどたまたまぴゅあコレさんにいて参加した人や、多種多様な方々が来て下さり、ほんと感謝です!

 

◆女優さんの気持ちが少しだけ分かったな

「1枚3000円もする商品を3枚も買ってくれるんしょ。そんなに出してくれていいのかな」。

ちょっと前にイベントをやったとき、売れっこの女優さんがそんなことを言っていたの。そのときは、そこまで、気に留めなかったんだけど、自分がやってみると、その感覚がわかった。

私に会って話すために、5000円も払っているんだなって、嬉しいような、申し訳ないような気持ちになるよね。お客さんを大切にしないとなって思う。自分のためにお金を払ってもらう重さみたいな。もちろん、9人しか呼べない私と、定員50~60人完売にさせる彼女たちでは思うところも違うと思いますが、少しだけ理解できた。

 

◆自分が商品になるってヘロヘロになること

あとさ、終わった後のヘロヘロになる。このイベントをする前は、2店舗やる普段のイベントよりも時間的に短いし、そこまで疲れないかなって思っていたんですよ。でも、運営と自分のイベントとでは違いますね。いつものイベントよりももっともっと疲れるしヘロヘロになりました。運営のときは、お客さん呼んで、時間測って、サイン書いてもらって、見送って、基本的にはルーチンなんですよ。トラブルがないように気を付ける、同じことを問題なく繰り返すことが求められる。

だけど、自分がお客さんと話して、接客する側、商品になる側になると、一回、一回、自分の対応が商品になるわけから、集中して会話をするわけで、やっているときは夢中だけど、終わった後どっと疲れる。

営業に行って、店舗との商談を、何人も連続するかんじ。楽しいし、充実するけど、言葉に気を付けるし、相手の反応にも気を配るし、気を張っている。終わった後どっと疲れる。これを50人、2店舗とかこなすのは大変だな。

ツイッターでセレブの友の円水さんが、撮影よりも大変だけど、ファンのために女優さんはイベントしてるって言っていたけど、その通りだな。 

◆世の中、他人に無関心だな

あとさ、これは発見なのですが、意外に人は他人のことを見てないなと思った。ぴゅあコレさんと、縛る会場がちょっと離れていて、セーラーワンピースという奇抜なかっこうで中野ブロードウェイをうろうろしていたんだけど、一瞬見て黙るとかじゃなくて、だれも見向きもしなくて、外国人とか普通にスルーで、わたしが思っているより、まわりはわたしに興味ないんだなって思った。始まる前は、こんなかっこでいいのだろうかとか悩んだけど、自意識過剰だったな。自分が思うほど、よくも悪くも、世間は私に興味ない。そう思うと、行動を躊躇するのは馬鹿らしいよね。

 

イベントの主役の立場になってみると色々分かったな。勉強になるイベントだった。

「そんなに人こない、売り上げ落ちる」と言っていた上司が、終わった後は「年1回くらいならやってもいいんじゃない」と言ったのが面白かった。わたしのほうが先見の明があったようで。

放送法4条改定でNHK番組改変問題がもう一度起きてしまわないか

3月27日の日経に放送法の改定が検討されているという記事がでていました。

www.nikkei.com

www.newsweekjapan.jp

 

www.huffingtonpost.jp

 

番組制作と、放送設備事業を切り離して制作にインターネットも含めた新規業者を受け入れようとしているようです。新規業者が入ってくることに関して、民放各社は、競争が激しくなることで安定的な放送ができず、有事の際に視聴者が必要な情報を放送できなくなる恐れがあると反論しています。

有事の際の安定的な放送ができなくなることも大きな懸念事項だと思います。しかし、わたしは、番組制作の規制緩和部分よりも、政治的公正や多角的な視点を持つように定めた放送法4条の撤廃に危機感を覚えます。

 

NHK番組改変問題を思い出す

わたしは大学のメディア系の学科を卒業しました。2000年代後半以降に、マスメディアに関係するテーマを専攻した人ならば「NHK番組改変問題」を知っていると思います。

2001年に放送したNHKのテレビ番組「問われる戦時性暴力」の番組内容に関して、当時の、経済産業相中川昭一氏と内閣官房副長官安倍晋三氏が放送内容を改めるように、水面下で圧力をかけたのではないかと言われる問題です。NHK側の内部告発により問題が発覚しました。

NHK番組改変問題 - Wikipedia

ETV改変事件をめぐるNHKへの政治介入に対する声明

 

 

 

NHK番組改変問題」は放送法の三条「法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない」に抵触するということで問題になりました。ですから、放送法4条が仮に撤廃されたとしても改定後に同様の問題提起は可能です。しかし、「NHK番組改変問題」の発覚は内部告発により起きています。もし、告発する人がいなかった場合、圧力によりゆがめられたニュースであっても、それ自体は問題にはなりません。これまでの法律でしたら、ゆがめられた内容が問題視され、圧力の発覚になることがあるでしょう。しかし、改定により公平性は問われない。つまり、ゆがめられた内容であっても、問題にならず、そのまま視聴者に届き、訂正されずすぎる恐れがある。それは、ものすごく怖いように思いました。

 

◆フラットな視点を保ち続けられるのか

NHKは財源を税金に頼らないことに関してこのように答えています。

財源を税金にすることは、すなわちNHKの運営資金を国家権力に依存するということになり、財政面で時の政府の大きな影響を受けることになります。そうなると、NHKの事業運営の自主性が損なわれ、表現の自由を守るべき言論報道機関としての役割を十分に果たせなくなるおそれがあります。

財源を税金にすることはできないのか|NHKよくある質問集

 

番組制作において、制作者の主観が入ることはあるでしょう。しかし、NHKの番組は、取材した内容に基づき、できる限りフラットな視点での番組ができていると、視聴者である私は思っていますし、NHK側も外部からの影響を受けないよう財源を視聴者に頼っています。取材に基づいた視点が失われやすくなる恐れが、この改定にある。放送法の審議は文書改ざんに隠れて報道されることは少ないですが、すこし怖いなと思いました。

AV監督バクシーシ山下は人心掌握の天才だ

先日、アイドルキャンノンボールを見てきたよ。

 

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アイドル事務所WACK所属をかけた合宿オーディションの様子を7人の映像監督が撮影していくドキュメンタリー。監督が2〜3人一組で、分かれて、3つのアイドルチームの撮影を担当する。担当したアイドルチームが評価されたり、候補生やアイドルと撮影者が接触を持ったりすることで点数が加点されていき、合計点を競い合う。大枠はテレキャノと似ているけど、相手がアイドルになり、エロな内容がすくなくなった感じ。見ていて印象に残ったのは、バクシーシ山下監督と岩淵弘樹監督。とくに、バクシーシ監督は、いやな奴だけどすごく好きだな。

mochi-mochi.hateblo.jp

 

◆目的のために感情を入れない

バクシーシ監督が撮影を担当するグループ、「GANG PARARAD」が審査で他のグループに負け落ち込むシーン。落ち込むメンバーたちに、バクシーシ監督が慰めるように、肩をたたくのだけど、この肩をたたくという行為が、接触として加点になるんですよね。円になるメンバーひとりひとりの肩を、しんみりとした表情のバクシーシ監督がそっとたたく。そして、シーンがかわり、バクシーシ監督のインタビュー。アイドルは興味ないという趣旨の発言を監督はけだるそうに話す。このやりとりで、バクシーシ監督がとてもなく好きになった。

目的のためだけに行動する、自分の感情を全く入れないバクシーシ監督の様子は他のシーンにも随所にあった。女の子へのアプローチする際もターゲットを分析している。「あの子、情に訴えかければいけるよ」など、女の子ごとの戦略をたて、加点する目的を達成していく。あの7人の中では岩淵さんも近い方法だったように思う。どちらも「仕事」としてこの映画に挑んでいる。

 

◆AV監督としての観察眼

目的達成することを最優先に動くというのは、バクシーシ監督のほかの仕事にも共通する姿勢のようです。バクシーシ監督の著書「セックス障害者たち」を拝読すると、監督の仕事の仕方、そして、女優や男優への観察眼を垣間見ることができます。

セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)

セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)

 

 

彼女はAV業界が好きだから、AVギャルが止められないんですよ。といっても「セックスが好き」とか、そういう意味じゃなくて、認められたことが嬉しいんです。クラスに1人くらい、いじめられっ子の女っていたじゃないですか。運動はできないし、勉強はできないし、給食も1番食べるのが遅くて、おもらししたことがあって。雑巾とかバーンってぶつけられたり、もうどうしようもないのが。

*1

 

この女の子を選んだ理由は、こう淡々とセックスして、「キャー、イヤー」じゃなくて、本当に自分から好きでやっているわけでもなくて、まぁしょうがないかなぁとやっているような感じのレイプを取りたかったからです。いってみれば、AVのセックス自体がレイプじゃないのかと。この松本のような性格の子が多いんですよ、AVギャルって。いやと言えない優柔不断なさせ子体質。だから何にも理由をつけなくても取るもの全てレイプになるっちゃなる。

*2

 

風俗とのスタンスの取り方がちょっと普通じゃないでしょ。生活と風俗が密着しているんです。風俗の仕事をするときに、全然ハードルがない。普通のアルバイトと性風俗を同じレベルで考えているんです。それが取り繕った普通じゃなく、ごく自然体なんで面白いなぁと。

*3

 

◆受け取り方を計算しつくした撮影

書籍は、バクシーシ監督が制作した作品を1本づつ振り返る体裁をとっていますが、女優の外見を褒める記述はほとんどない。よいと言えない外見、話し方や行動、接した印象をもとに、彼女たちの性格や内面をバクシーシ監督自身が推測している。そして、出演者の特徴を推理したうえで、映像作品として、彼らをどのように使うと、見せたいように見えるかを計算している。監督は本のなかで男優を選ぶ基準をこう話します。

基本的に、僕は自分が嫌だと思うやつを出演させるんです。自分の感情だけが物差しなんですけど、そういうやつは、大抵女の子だって嫌なわけじゃないですか。しかも現場で、そいつの嫌な面だけが出るように持っていけば、そりゃ、女の子も嫌がりますよ。大体セックスが前提のAVでレイプを撮影するなんて、すごい矛盾じゃないですか。だから意識的に女の子が嫌がることをやらないと、臨場感が出ないんですよ。

 どう見えるかを計算した配役や取り方。視聴者が、自分が意図したように見るように計算して作り込んでいる。本の最後に載った解説で、作家の高橋源一郎氏はこう書いている。

ほんの少しだけ、垣間見えるだけのバクシーシ山下の世界とは、不思議な悪夢のような世界です。いや、彼の目を通して見た現実のなんと現実感のないことでしょう。異様な人間たちが次々と現れ、次々ととてつもないことをしていくのに、彼は少しも興奮していない。もしかすると、現実とは、本当は彼が見たようなものなのではないか。悲惨も異常もなく驚きも衝撃もない。実は愛も哀しみもなく、それ故本当の苦痛もない。

興奮も愛も哀しみも痛みも、なにも思うことなく、ただ、淡々と相手が自分の思った通りに、思ってもらえる映像を計算づくで撮っていく。そのためには、人にどう思われるとか、自分をこう見てほしいとか、不要な自我がない。仕事をする人としてとてもかっこいいな。視聴者も女優も男優も、相手を徹底的に分析して、自分の通り動かしていく。ただ、絶対、親しい人にはなりたくないな。

 

◆おじいちゃんのようでとっても怖い人

アイキャノの前半、バクシーシ監督と、添い寝(これも加点の対象の接触行為)をしたアイドル候補生がこんなようなことを言っていました。

「すごく色々話せる年上の人。おじいちゃんの次くらいに、なんでも話せる」

おじいちゃんみたいな顔をして、どんどん人を落とすテクニック怖すぎだな。近づきたくないけど、とっても好きになる。

*1:「錯乱‼︎監禁陵辱72時間」の君島紀子に関しての記載

*2:虐犯の松本英仁香に関しての記載

*3:18歳の二宮のりきに関しての記載

屋根のないところに落ちる

作家の雨宮処凛さんが書かれた記事で、震災で、被災した状況で、同じように被災した男性に性的なサービスをする女性を取り上げ、被災者であり、風俗嬢として同じ被災者を癒す人は誰かいるのか、疑問を投げかけています。

癒されたがる男たち | 連載コラム | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

 

ああ、たしかに、自分も辛い中で、彼女たちは辛い人をいやしているんだな。だけど、だからといって、男性と同じような内容の風俗を性別だけ逆にして行い、それで女性たちが楽になるのかと言われれば疑問を感じます。

 

◆そもそも女性は明確に欲求をいえない

じゃあ、女性は、なにをしてほしいのかと言っても、女性にとってこれをしたら幸せ、これをしてほしいという明確な欲求は明らかになっていないように思います。AV監督の二村ヒトシさんは「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」で一般女性との対談の中でこんな話をしています。

昔から言われていることだけど、女性はそもそも『自分の欲望がわからない』んですよね。わかりやすく彼氏が欲しいとか結婚がしたいとか、アクセサリーが欲しいとか旅行したいとか言う表面的なことじゃなくて、その元になっている根本的な欲望が。

 

◆必要とされることが自分の価値

この欲求を明確化できない根底には、たぶん、女性の自信のなさみたいな部分があるように思うんです。FacebookのCOO、シェリル・サンドバーグの「リーン・イン」の記述を紹介します。

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
 

 フェイスブックに財務長官ティム・ガイトナーを迎え、朝食を取り交わしながら、経済について意見をとりかわす会議で、女性出席者がなかなかテーブルの席につけず、会場の隅の椅子に腰掛けていたときのことをシェリルはこう書いています。

あの時私は、女性の内なる障害がどれほど行動を変えてしまうかを目の当たりにした。そして、女性は制度的な障害だけでなく、内なる障害とも闘わなければならないと気づいたのだった。

TED講演会で、女性が仕事で成功するにはどうしたらいいかと言うテーマで話した時、私はこのときの体験談を取り上げ、女性がいかに自分から引っ込んでしまうか、文字通り試合を外から見物する人になってしまうかを話した。とは言え彼女たちがテーブルにつかなかったとき、その気持ちが私にはよくわかった。部屋の隅っこに引っ込みたくなる自信のなさ、椅子に根が生えてしまったあの行動は、私にもなじみのものだったから。

(中略)

十分な実力がありながら理由もなく自信を持てずに悩む症状には、ちゃんと名前がついている。インポスター・シンドロームと言うのだ。インポスターとはペテン師のことである。男も女もこのシンドロームにかかる可能性はあるが、女性の方がなりやすいし、この症状に行動を束縛されやすい。女優としても脚本家としても大成功しているティナ・フェイでさえ、この症状にかかったことがある。平和イギリスの新聞の取材に応じて、『インポスター・シンドロームが重症になると、『私って凄い』と『私なんてまるでため、みんなを騙しているペテン師に過ぎない』と言う2つの気分の間を激しく行ったり来たりするようになる。この症状に陥ったら、私ってすごいと言ううぬぼれ気分にうまく乗っかってそれを楽しむことが大切ね。そうやって、ペテン師気分に落ち込まないよう、うまくかわすこと。そもそもほとんどの人は何らかの形で他人を騙しているのだから、深刻に悩まないほうがいいわ』。

女性の場合、この症状は男性より重くなりやすい。もともと日ごろから自分を過小評価する癖がついているからだ。様々な職業について実施された多数の調査結果、女性は自分の仕事の成果を実際より低く見積もる傾向があるのに対し、男性は高く見積もる傾向があることが判明している。例えば外科手術の実施を行った学生に自己評価させると、女子学生は男子より低い点数をつける。しかし強化による評価では、女子が男子より高得点になると言う。政治家志望数千人を対象に行われた調査では、経歴や資質面がほぼ同等であっても、『候補者として自分こそ最もふさわしい』と答えた男性の方が約60%も多かった。

 自分に自信を持てない。できるように思えない。だから、風俗店で男性をいやしたり、被災地の避難所で料理をふるまうことで、必要とされている自覚を持ち、自信をもつことができる。他者の承認によってのみ幸せになれる。

 

◆男女平等に必要なのは女性が自分を理解すること

さきほど引用したシェリルの本に、「ティアラ・シンドローム」という傾向を紹介しています。いい仕事をしていれば、誰かが気づいて冠をかぶせてくれると期待する。理想的な社会であれば、ティアラはふさわしい人の頭に乗るでしょう。だけれど、それはおとぎ話の話で、私たちは、ほしい物とほしいと言わなくては手に入らない。

主張して疎ましく思われることより、いつか、誰かが気づいてくれることを期待だけする。男女平等にするとしたら、彼女たち自身の変化が必要なんじゃないかなって思う。

 

◆屋根のないところに落ちる恐怖

あとは精神論になってしまうけど、女性自身の経済的に背負っている感みたいなものを見せる必要もあるよなと思う。経営学者の国保祥子さんのインタビューはすごく納得感があって、女性に求められる役割、人をいやすだったり、ご飯をつくるだったりをかわってほしいというならば、男性に課されている役割、経済的な部分が大きいと思うけど、それを、負うと発信したほうが、きっと、うまくいくように思う。

www.huffingtonpost.jp

話はそれますが、大学生だった頃、ホームレスの炊き出しのボランティアをしていたんですね。現在、路上生活者は減っているとニュースになっていますが、当時はリーマンショックの直後でたくさんの方が食事をもらいに集まっていました。池袋で行っていて、毎回、だいたい200~300人は来ていたと思います。週一回、1年くらい続けて、たまーに、おばあちゃんも見かけましたが、基本的に女性の方はほとんどいません。20~30代の方もまばらで、大半が中高年の男性でした。

そこで、屋根のないところに落ちるのは男性だけなんだなって思いました。わたしはお金のない女性がどこにいくのか分からない。好きと言えるかわからない男性と付き合って世話をしてもらうとか、生活保護をもらいながら公営住宅で暮らすとか、ノンフィクションで書かれているように、体を売ってお金をもらうとか、一般的な幸せとは離れた生活をしているのかもしれない。

だけど、このおじさんたちと同じように、屋根のない場所で暮らしたりはしないんだなと思うと、わたしは男性のほうが、落ちる底が深いように思いました。

雨宮さんの記事にも男性の方が自殺率は多いと書かれていたけれど、やっぱり、この恐怖感とか、切羽詰まった形は、男性だけにあるんだと思う。それを、少し肩代わりすることが公平になるきっかけなんじゃないかな。

オナホ売りOLが教える亀甲縛り

大人のおもちゃの営業だから、SM用の縄も売ってるよ。

営業行くときに、簡単な縛り方は知っておいたほうがいいかなって思って、簡単な縛り方を以前教えていただきました。営業先のマネキンとかも縛らせてもらっています。

 

仲良しのAV監督さんに教えていただいた縛り方を自己流にした物なので、正統な縛り方ではないですが、誰でも縛れる簡単な縛り方をお教えします。

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使った縄はこちら↓↓

君の縄。レッド

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  • 発売日: 2017/01/26
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

君の縄。ブラック

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「後ろ手縛り」「胸縄縛り」の縛り方も紹介してます。そちらもよかったら見てね。

mochi-mochi.hateblo.jp

 

mochi-mochi.hateblo.jp

 

 

◆亀甲縛りの縛り方

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まずは縄を用意してね。

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まず首から紐を下げます。長かったら二重にしてね。

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上の部分を縛ります。縛り目が綺麗に見えるように整えます。 

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 それを4つ繰り返して 残った紐をまた下に通りします。

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f:id:mo_mochi_mochi:20180223191906j:plain通した紐は上の部分でしばってね。

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縛った後の紐を前に通して縛り目と縛り目の間を通してダイヤの形をつくります。

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 後ろはこんなかんじ。

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縛り目と縛り目を通すのを繰り返して、

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こんな感じになったら、紐を後ろでまとめます。

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双方を後ろに持ってきてしばってね。

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縛った紐を上にクってもってきて、後ろを通します。

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それで、余った部分をくるくるくるってして

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完成です!!

 

今回の紹介した亀甲縛りの方法は、本格的なやり方ではないので、参考程度に見てね!亀甲縛りの方法を教えてくれる本や勉強会は結構あるのでそちらで勉強するのもいいと思います。三和出版さんの書籍は勉強になりました。

 

 

 わたしが書いたエッセイ「オナホ売りOLの日常」も先日発売になりました!緊縛の縛り方は載っていませんが、アダルトグッズの営業としての毎日の様子が書かれています。

オナホ売りOLの日常

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  • 作者:堀江 もちこ,菅原 県
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 アダルトな世界に興味がある方はよかったらこちらも読んでね!

女性AV監督はテレクラキャノンボールを作れない

ツイッターを流し読みしていたら、AV監督の平野勝之さんのツィートを発見しました。

なんか、とっても分かる。批判や反論はたくさん来そうだけど、AVは女性には分からない世界だとわたしは思います。というよりも、AVを分かったきになってはいけないと思う。私自身、AVは好きだし、AV女優はとてもすき。だけど、男性の言う「AVが好き」とは違うかもしれないという意識は常になくしてはいけないなって思う。男性と同じ感覚で、好きになることはできないし、感覚的な部分では理解できてないかもしれない。自分には分からないかもしれないという意識があるから、仕事としてAVを売るときはデータや資料や客観的に得られる情報を大切にしている。

以前、伺ったイベントで編集者の湯山玲子さんが「テレクラキャノンボールを見て笑う女性に違和感がある」と語っていたけど、それに似ているのかもしれない。

www.cyzowoman.com

男と同様、大爆笑できるというのは、女性が、いや女性ではなくすべての人間が持っているミソジニー、女嫌いの、ある意味自然な発露でもある。頭は完全に男として仕事して、男友達と話が合って、男同士の下ネタにも大笑いできるけれども、その一方で、世間一般で言われている女らしい行動や態度は苦手で、私生活において性的にリッチではなく、自分の精神と女の身体、女の身体を使った現実的なセックスは乗りこなせていない、というのは、いわゆるこじらせ女子、文化系女子として今や、少数派ではないですからね。男子だけの部室に入れてもらったという感覚ですよね

テレキャノが好きな女性は、本質的に共感も理解もしていないけれど、「名誉男子」になるための道具、男の人と同化して男性コミュニティに入るための道具としてAVを利用しているように見えてしまう。

 

◆AVに女性らしさはいらない

以前、ブログでも書きましたが、女性はセックスに対しての興味は薄い。

mochi-mochi.hateblo.jp

恋愛の一環としてセックスがあるだけです。好きな人とするセックスはしたいですが、セックスそのものをしたい女性は少数。つまり、恋人ではないAV男優や監督や共演AV女優と女性がセックスするAVは、女性自身が自分に置き換えてしたい行為ではない。

 それはどんなAV企画でもそうです。好きでない男性(もしくは女性)と性行為をすること事体が女性にとって魅力的でない。逆に、イケメン男性との疑似恋愛を想像させ、女性が楽しめるシルクラボのような作品は、男性にとっては魅力にはなりえていません。

男女によって、魅力的に見えるAV作品が異なります。だから、男性向けの、一般のAVを作る側には「女性らしさ」とか「女性の視点」とかは不要だと思うんです。女性AV監督さんもたくさんいますが、長く続いている人は、男性に喜ばれる作品をつくれる方のように思います。

たとえばV&Rのさいゆ~き監督は業界歴の長い女性監督のひとりです(一度、ちらっとお会いしたことがありますが、とても話やすくて素敵な方でした。先方は覚えてないかもしれませんが一方的にすきです)。彼女の作品を見ると彼女自身の個性とか、女性視点とかを感じるものではなく、「うんこ」「スカトロ」といったV&Rのメーカーの色にあった作品を愚直に作り続けている印象です。

女性AV監督とし、男性の見るAVを作り続けられる人は「男性に近い感覚を持つ人」か、「メーカーの色にあった作品を職人的に作り続ける人」、どちらか、なのかなって思います。

クリエイティブな仕事の方は「自分の色を出したい」「自分らしいもの」を作りたいと思うでしょうが、自分の作りたいものと求められるものが一致している、もしくは、自分を殺して求められるものを作れる人でないと残っていけないのかもしれません。

 

◆テレキャノ的空間と戦時下レイプ

そして、男性の持つ性欲は、単純に射精をしたい欲求ではないのかもしれないと思います。先日のブログでも書いた、上野千鶴子さんの著書「ナショナリズムジェンダー」には、戦時下でのレイプに関してこのように記述があります。

この『強姦』はつい最近まで、女性から長く隔離された男社会に生きる兵士たちの『獣欲』で説明されていた。しかし平時の『強姦』神話が次第に解かれ、加害者の男性は『性欲』から『強姦』するわけではないことが明らかにされて以来、『戦時強姦』についても男性学の立場から新たな理解が成立するようになった。彦坂諦は『男はそれを我慢できない』と言う『男性神話』を批判し、強姦が男性の権力支配の誇示のために行われること、とりわけ戦時強姦はその複数性(輪姦)に特徴があり、弱者への攻撃を通じて連帯を確立する『儀式』であると論じる。事実、戦時強姦はしばしば『顧客』のいるところで行われることがわかっている。

射精をしたいではなく、男性同士のつながりを維持するためにセックスを使うというのは、テレクラキャノンボールにも似ているのかもしれないなと私は感じました。

もちろん、合意の上でセックスするテレクラキャノンボールと、戦時下の強姦は女性に対する影響は大きく異なります。わたしはどんな性的願望をもっても良いと思いますし、愚かな妄想を抱く権利もあると思いますが、レイプなど女性の人権を侵害する行為を実際にするのはあってはならないことと考えています。戦時下のレイプを肯定するわけでも、テレキャノの行為を犯罪だと糾弾するわけでもない。ただ、行為の根幹にある部分は似ているように思いました。

女の子とのセックスを使って男性同士の結びつきを強めるとてもマッチョなコミニティ。湯山さんが違和感を持っていたのは、自分自身とのセックスが男性を連帯させる道具にされているのを笑って見られるのか、というところのように思います。
mochi-mochi.hateblo.jp

◆女性受けしないからこその魅力

手あかのついた言葉ですが「AVはファンタジー」です。実際には叶えられない男性の願望をかなえるためのAVです。夢を見せるための作品です。だからこそ売れる。その願望は女性の立場にたったら、嫌な気持ちになるかもしれません。だから、現実世界では行わずに、願望をファンタジーのなかで昇華しているのです。わたしも含め、女性が入ってきた業界になりましたが、女性受けしないマッチョな作品こそが魅力的なAVなのかもしれませんね。

 

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余談ですが、先日、お仕事でカンパニー松尾さんにお会いしました。とてもフレンドリーな方で、人見知りのわたしにたくさん話しかけてくれました。とても素敵な監督さんです。カンパニー監督の新作映画も公開されているようなので見に行きたいな。

idol-cannon.jp

歌舞伎町ホストが書店員!歌舞伎町ブックセンターに行ってきたよ!

 「ホストが本を選んでくれる本屋さん」

そんな内容で紹介されていたテレビの特集を観て、「歌舞伎町ブックセンター」に行ってきました。普段よく本屋に行くわたしですが、この書店は、とても面白かったので、紹介してしまいます。

www.makuake.com

 

www.facebook.com

 

◆ホストいなかった

出落ち感あふれてて申し訳ないのですが、私、行ったとき、ホストいませんでした。ただ、女性の書店員さんが何人かいて、お話しながら、わたしにオススメの本を選んでくれました。今迄、知り合いにすすめられて本を読むことはありましたが、本屋で店員さんにすすめてもらうって初めてだったので新鮮。イメージとしては、洋服屋さんで似合う服を選んでもらうかんじ。わたしの本の好みとか、考えとか、最近の気分とか話ながら、選んでもらいました。わたしにあう一冊を店員さんなりに考えてくれるのが嬉しかったですね。本選びカウンセリングとてもいいですよ。

 

◆あるのは愛の本だけ

歌舞伎町ブックセンターに置いてある本は、すべて愛に関する本。その中でも、ジャンル分けがあり、ジャンル別に本に帯が巻いてあります。殺人など暗いテーマの愛は「黒い帯」、家族愛や仕事への愛もふくめた広い意味での愛は「赤い帯」恋愛や恋などの愛は「ピンクの帯」。それぞれの帯ごとに本が展示してあります。

 

◆小生、本を選定してもらう

わたしが選んでもらった本は二冊

イトウの恋 (講談社文庫)

イトウの恋 (講談社文庫)

 
 

 

最初に選んでもらった中島京子さん「イトウの恋」。「普段、本読みます?どんなの読みます?」って会話から、本の選定が始まるんですが、たまたま、店内にあった雨宮まみさんの「女の子よ銃を取れ」を見つけて、「これ、読みました」って話していたら、選んでくれました。「雨宮さんのやさしい文体が好みならあうと思いますよ」と店員さん。この作者の方、中島らもさんの娘さんらしいのですが、普段、あまり小説を読まない私は、存じ上げない方でした。ここで紹介してもらえなかったら、読まなかったかも。

 

もう一冊紹介してもらったのは、上野千鶴子さんの「ナショナリズムジェンダー

ナショナリズムとジェンダー 新版 (岩波現代文庫)

ナショナリズムとジェンダー 新版 (岩波現代文庫)

 

 サイトを見てもらうとわかるんですが、壁一面が本棚でずらって並んでるんですね。それを自由に読めるんです。そこで、ネットで紹介していたのを見て興味をもっていた 「バッド・フェミニスト」を読みながら、「これ、ネットの記事でみたんですよね」みたいな話を店員さんとしてました。そしたら、「そちらの本に興味があるなら」と持ってきてくれたのが「ナショナリズムジェンダー」。 上野千鶴子さんは、以前から知っていたけど、なんなく私とは考え方が違うかなって嫌煙していたんです。 でも、せっかくすすめられたからと、今、このとき買った本を読んでいるのですが、結構興味深い箇所もあります。 食わず嫌いはよくないですね。 

バッド・フェミニスト

バッド・フェミニスト

 

 

◆ブックカバーとしおりが可愛い

歌舞伎町ブックセンターで本を買うとブックカバーとしおりが付いてきます。

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四角いしおりで、本のすみっこにくっつけられるんですね。

あと、カバーに書かれたコメントすてき。

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その日、ひょっとしたら、

運命の人と出会えるかもしれないじゃない。

その運命のためにも、

できるだけかわいくあるべきだわ

心にささります。かわいくいよう。かわいく。

 

◆ホストにあいたいなら土日

行った日は平日だったのでいなかったのですが、土日ならホストがいて、本を選んでくれるらしいです。でも、店員さんの選んでくれる本もすごく素敵なので、いつ行ってもいいと思いますよ。ちなみに、昼はカフェ、夜はバーになるそうで、本を読みながらお酒やコーヒー飲めます。また行きたいな。