オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

映画ワンダーウーマンは悪役が素敵だったよ。

ワンダーウーマンを観てきたよ。

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アクション映画がマジ苦手で、3まで出ているパイレーツオブカリビアンの1を観ても「ジャック・スパロウ死んじゃうんじゃないかな!!わー見てられないよ!」ってなる私は、激しいアクションシーンに終始ハラハラしていました。すごいハラハラする。

 

ネットで映画の感想を見ていると戦うヒロインがカッコイイと絶賛する評価をたくさん聞きます。

dot.asahi.com

wotopi.jp


だけど、私は、ヒロインダイアナよりも、エレナ・アナヤ演じる悪役「Dr.マル」が好きです。第一次大戦下、ドイツ人将校ルーデンドルフの下で、毒ガス兵器を研究する化学者です。

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口元の皮膚がただれ、それを隠す歪なマスクをした女性。話し方が早口で不自然。そして、自らの研究である毒ガス兵器の開発以外に興味を示さない。実験の途中で、参加した人間が死にそうになっても、人の生き死にに気を留めることはない。自らの作った兵器が思う通りうごいたとき、彼女は感情をだし興奮気味に喜ぶ。

 

ドイツ政府の要人たちが、休戦を話し合うシーン。ある一人の人物が、ルーデンドルフに言う。「お前と魔女には付き合いきれない」。自らの研究のみに異常に執着する彼女は、周りからは魔女に見えるのかもしれない。

 

倫理観や善悪を逸脱しているという点を、一旦置いておいて、キャラクターとして彼女はとても魅力的だった。人からの評価や自らの美醜にとらわれず、好きなものだけを突き詰める。人殺しの道具をつくる女は、物語では悪役になった。だが、なにかひとつのものに執着し、人の目を無視し、夢中になれる彼女は、主人公ダイアナよりも素敵だ。

 

私の話になってしまうが、以前働いていた会社で、女としての美しさとか、評価とか無視して、仕事に夢中になる素敵な女性がいた。

その彼女は、広告代理店時代のコピーライターの同僚。しているのか、してないのか分からないような薄い化粧と、Tシャツにジーパンみたいなラフな格好でやってくる早稲田卒の女性。西武ライオンズと日本酒が好き。いつも、へらへら機嫌がよさそうにしていた。失礼だけど美人じゃない。

 

だけど、すこぶる仕事はできた。どんな企業のコピーもすらすら書く。企業によっていくつも文体を使い分け、とくにBtoBの専門性の高い企業の広告は定評があった。数字が多く理解するのが難しい理系分野の企業広告も内容を薄めず、企業が伝えたいことを分かりやすく書きあげる。彼女が仕事で苦戦しているところを見たことがない。たぶん、相当勉強していたんだと思う。決して、男受けはしないけれど、かっこいい女性だった。

 

わたしは、今まで仕事をしてきて、素敵だなと思った女性は、彼女も含め2、3人しかいない。多くの女性は、見た目も、周りからの評価も、仕事ぶりも、すべてを上手くいこうとさせて、中途半端になったり、イライラしたり、傲慢になったりしてしまう。彼女のように、大事な部分以外「どうでもいい」と捨て、一点集中させる女性は少なかった。

ワンダーウーマンの悪役「Dr.マル」も、大好きな研究以外「どうでもいい」と、切り捨てる。一方で、研究には、自分のすべてを注いでいた。ワンダーウーマンのキャッチコピーは「美しく、ぶっ飛ばす」だけど、「醜くく、手に入れる」オタク気質な執着がわたしは好きだな。

 

<追記>
前述した会社の先輩は、ながく付き合っていた彼氏がいた。彼女のような女性は、たくさんの人にモテないかもしれないが、良さを気づいてくれる人は必ずいるんだよね。

 

www.tm2501.com

 濃ゆいとこに美男美女はいないというは、ある部分あたっているかもしれません。本当に一流になる人は、着飾る時間も惜しんで何かに打ち込んでいる。

 

mochi-mochi.hateblo.jp

以前ブログに書いた「百円の恋」のイチコもボクシングに夢中になる美しくない女性だった。見た目も、人からの評価もきにせず、なにかに打ち込む女性は醜くくとも美しい。一生懸命なブスが私は大好きだ。