オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

ポリアモリーを取材した伊藤詩織にモヤモヤ

なにもかも嫌になり、お酒が飲みたくて、偶然入った飲み屋で、立たないちんこは、罪なのか、と初対面の女性と激論を交わしました。ちんこは、時と場合によっては立たないこともあるよ、立たないちんこを許すことで私たちはみんな幸せになれるよ、きっと。セックスなんて、娯楽のひとつであって、わたしたちにはそれ以外にも楽しいことがある。そんな話をして楽しかった。

 

子供を作る目的があれば別ですが、そうでなければ、セックスは娯楽やコミュニケーションのひとつでしかない。セックスしたい人はやればいいし、やってもやらなくてもいい。やり方だって、自分と相手さえよければ、刑法にひっかからない範囲で、つまらないセックスも、いびつなセックスも受け入れられていい。そう思います。同性愛もいいし、変わったプレーもいい。ポリアモリーという複数人を好きになる人もいるようですが、それも、当人同士がいいのであれば、良いと思います。

ただ、それは、当人同士がよければ、ということで、誰かが傷つくセックスは、どんなものであってもよくないと思っています。先日、ジャーナリストの伊藤詩織さんがポリアモリーを取材した動画を拝見しましたが、取材対象者がポリアモリーのパートナーによって傷ついているようにわたしは見えました。

 

 

◆セックスで人を傷つけないための理性

動画の中に、以前ポリアモリーの人と交際していたてるさんという女性が登場します。彼女はパートナーの恋愛観やセックス観を受け入れられず、苦しみ、別れたと話します。彼女は以前の恋人との関係に関して、もっと嫉妬心をなくして付き合えたのではないか、と話します。

わたしは彼女のインタビューを聞き、てるさんは、辛かったとき、パートナーに複数人との交際やセックスを辞めるように伝えたほうがいいように思いました。だって、相手を傷つけていい、恋愛やセックスなんてないのだから。自分が傷つくことを無理に受け入れる必要はない。

誰かと触れ合いたい・セックスしたい、という欲求は多くの人にあるものです。だけど、セックスしたら、誰かが傷つくという場面であれば、それをセーブするのが人間の理性だと思います。理性のない人間によって、痴漢や、レイプなどの性犯罪が、起こり被害者が出る(痴漢やレイプなどは加害者自身が依存症などの病気であることによって引き起こされる場合もあります。本人だけの問題ではないケースもある。その場合は治療が必要です)。

伊藤詩織さんは、以前、レイプ被害にあい、それを告発し、書籍も発売しました。伊藤さんは自分の書籍のなかで、「告発したら、ジャーナリストの仕事ができなくなる」と言われたと語っていました。それでも、言わずにはいられないくらい、彼女は大きなショックを受けたのでしょう。セックスによって、傷ついたはずの彼女だから「自分が辛くなってまで、セックスをしなくていい」と言ってあげたらよかったのに。

Black Box

Black Box

 

 

◆嫌なことは辞めてと言っていいはず

さっきも書きましたが、わたしは、どんなセックスをしてもいいと思っています。ポリアモリーでもお互いが無理なく楽しめるならいい。だけど、セックスによって人を傷つけてしまうのはよくないと思っています。レイプや痴漢は、実際に望まない性行為をさせられることで傷つく。信頼関係のあるカップルの一方が他の人と性行為をして、それによって一方が傷つくのであれば、それは不貞行為です。自分が嫌なのであれば、はっきり嫌だと言っていいと思う。セックスや恋愛だけがすべてではないし、パートナーに自分が傷つくことをしないでほしいというのは、ワガママではない。嫌なことを辞めてと言っていいはず。

セックスで傷ついたと発信することは、勇気のいることかもしれない。だけど、それは主張していいことです。してほしくないセックスを主張していい。仕事がなくなると言われても、「わたしは傷ついた」と言えた伊藤さんは間違ってないと思っています。でも、なんで、自分自身が被害者になった人が、痛みが分かる人が、傷ついた人の気持ちを理解できないんだろうな。少しだけ悲しくなった。

 

追記。痴漢加害者を治療をしているお医者様の書籍を以前読みました。こういった治療がもっと広まって、誰かを傷つけるセックスがなくなったらいいのにな。

男が痴漢になる理由

男が痴漢になる理由