オナホ売りOLの平日

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SPA!「ヤレる女子大学生」に激怒する愚かさ許さない世界

週刊SPA!の記事「ヤレる女子大学生」が女性差別ではないかと問題になっています。一人の女子大学生がインターネット上でこの記事に対する批判を行いました。

www.huffingtonpost.jp

 

女性の軽視は笑い事ではありません。こう行った発言により性犯罪に合う女性は後を絶ちません。法務総合研究所「第4回犯罪被害実態(暗数)調査」によると、日本で性暴力を訴える女性はわずか18.5%となっています。残りの81.5%は?我慢しています。性犯罪も、痴漢も、わいせつも日本の社会では「範囲内」だから。世界では、5人に1人の女性が18歳の誕生日を迎える前にレイプ、もしくは性犯罪に合います。法務省のデータによると、性犯罪で訴えられる人の10人に1人しか、罰しられません。(中略)私達、女性は男性より下ではありません。同じ人間です。男性のために存在しているわけではありません。声を上げて、日本でも女性に権利を、そして女性に対する軽視を無くしましょう。

 

www.change.org

 

 わたしは、「女性は男性より下ではありません」という意見に賛成し同意します。彼女の文章にあるように、レイプや痴漢など性犯罪がなくならないことは問題であると思いますし、被害者をなくしていかなくてはいけないと思っています。しかし、性犯罪をなくすことと、SPA!の記事をバッシングすることをは私のなかでは直結しません。

 

◆女性を性的に消費することの是非

SPA!に対する抗議文を載せた女子大生はインタビューに以下の様に応えています。

www.businessinsider.jp

 

大学生の約半数は未成年です。本来であれば社会に守られるべき存在なのに、こうして『性的に消費して当然』というメッセージがメディアを通じて発信される現状に驚き憤っています。

一方で女性誌も『どうすればモテるか』という内容ばかりで、私たち女子大学生も男性から性的に見られることに慣らされてしまっている。こんなのおかしいよね?と、今回のことをきっかけに同世代の女子に向けて問題提起を続けていきたいです

「女性を性的に消費して当然というメッセージに憤りを感じる」という箇所にわたしは賛成できませんでした。女性がレイプや痴漢などの性犯罪の被害者となることには怒りを感じます。なくさなくてはいけないことです。しかし、女性自身を攻撃するものでなければ、たとえ、それが、品性のない話題であっても許容してあげても良いようにわたしは考えています。わたしは「愚行権」という言葉が好きです。愚行権を調べると以下の様な説明が出てきます。

www.weblio.jp

たとえ他の人から「愚かでつむじ曲りの過ちだ」と評価・判断される行為であっても、個人の領域に関する限り誰にも邪魔されない自由

 

たとえ、それが愚かに見えるものであっても、他人に迷惑をかけない範囲であれば許されてもいいようわたしは思っています。「SPA!」の記事も、わたし個人としては品の良い記事だとは思いません。くだらないなと思います。だけど、実際に、その女子大の大学生に対してレイプしたり、痴漢したりしたら、非難すべき、罰せられるべきことですが、愚かな妄想をしているだけであり、その大学の女子大生に直接的な行動を起こしてないのであれば、愚行権の範囲であるようにわたしは思っています。

 

◆大学生を性的対象とみてはいけないのか

上記インタビューの文章には「大学生の約半数は未成年です。本来であれば社会に守られるべき存在なのに」とあります。しかし、日本の児童福祉法・児童買春処罰法では、18未満の人間を児童と定義し、彼らに性的な行為をすることを禁じています。判断力のない児童に対して性的な行為をすることはたとえ、本人の合意であっても罪になります。

しかし、18歳、19歳の学生を児童福祉法・児童買春処罰法のいう「児童」の範囲ではありません。そういった人々を「未成年だから社会が守ってほしい」というのは、なんとなく腑に落ちないよう思っています。

 

◆女性も男性を消費している

たとえば、女性側であっても男性を性的に消費することはたくさんあります。女性向けのAVや、男性のアイドルなど、男性の身体を性的な目でみる娯楽は多々あります。数年前に話題になった、暇な女性大生は慶応大や東大といった有名大学の大学や卒業生とのセックスをツイッターにつづっていました。面白いな、とわたしは楽しんでいましたが、今考えれば、あの内容も男性を性的に消費し、それを表現していると言えるように思いました。

diamond.jp

 

性的な内容ではありませんが、トイアンナさんの書いた「合コン男子マップ」も似ているようにわたしは思いました。

www.onecareer.jp

 

もし、自分がここに書かれた会社に勤めており、「あの会社の人は金払いがよくはない」「あの会社の人は静かで話さない」など、自分の意図しない形で判断されていたらショックを受ける可能性もあります。だけど、おそらく大半の人は、半信半疑で疑いながら、面白がって読んでいるのでしょう。決して上品でも知的でもないけれど、面白く消費できる読み物です。

愚かな妄想は世の中に溢れている。たぶん、それは男女ともあることで、SPA!の記事だけが行っているものには思えませんでした。愚かな妄想を「バカだな」と笑って流せる社会が私はすきです。ちょっと窮屈になってしまうのは残念だな。