オナホ売りOLの平日

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腐女子イデオロギー問題

カレー沢薫氏が書した「ブスの本懐」のなかにこんな一説がある。『「(イケてない)ブスグループ=全部オタクグループ」だと思われている節がある』

 

偏見は「ブス=オタク」にとどまらない。前述の書籍ではこのようにも記載している。

『私が「私、オタクなんです」と言ったら「では、三度の飯より男同士のアナルファックがお好きなんですね」と言われた日には、そいつのアナルに三度の飯を詰めながら「女オタクが全員腐女子なわけじゃねぇ!色々いるんだ!」みたいなことを言い出すと思うが、正直、傍から見れば全部同じなのだということもわかる』。

 

女が「アニメが好き」といえば、もれなく、まんべんなく、腐女子になるというのは、偏った観方である。まず、アニメやマンガが好きな女子=腐女子ではない。大前提として覚えていてほしい。

 

そして、腐女子のなかにもカテゴリー多種ある。それは、扱う種類のマンガ・アニメ(通称ジャンル)がことなるという問題だけでなく、ジャンルに対する捉え方や他者との関わり方まで多様なのだ。これを知らずに、腐女子だからとひとくくりにすると、損害を被ることになる。今回は、腐女子と関わりのない読者のために、腐女子の分類とそれぞれの接し方を解説していきたい。

 

腐女子のカテゴライズ

まず、筆者の経験もとづき、日本に現存する腐女子を5タイプにカテゴライズしてみた。これはあくまで簡易的な分類である。さらに細かく分類することも可能であるが、今回はあくまで、腐女子でなく読者(通称腐っていない人)を対象としているため省略させていただく。

まず、以下の図を見てほしい。この図は、筆者が、経験に基づき腐女子をカテゴライズした図である。

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上下のチャート男性経験、左右のチャートが自分のこだわりを重視するか・他者に対して寛容かという、自分志向・他者志向の傾向を表すものである。

それぞれの性格的特徴をもとに、「小二病精神保持者」「非暴走傍観者」「ハイブリット腐女子」「ヤリマン腐女子」「腐女子原理主義者」の5タイプに今回は分類した。以下で、それぞれの特色に関して記載していきたいと考える。

 

腐女子タイプ1「小二病精神保持者」

男性経験が少なく、他者に関して寛容な腐女子は「小二病精神保持者」「非暴走傍観者」の2タイプに分かれる。そのなかで、情報発信が多く、自分のジャンルに熱中し打ち込むタイプが「小二病精神保持者」。「尊い」といいながら騒ぐ腐女子がいたらおそらく「小二病精神保持者」だろう。小学生男子に近い精神を持ち、自分の好きなものは素晴らしいと素直に思うことができる。自分の好みに正直でありながら、他者の意見に対しても素直なので、さまざまなジャンルを受け入れることができる。特定のジャンルに過度に熱中する所謂「沼」にハマリやすいのもこのタイプだ。男性経験が少ないが、さほどのコンプレックスをもっておらず、男性経験が少ない事実をそこまで気にしてない。二次元のチンポを知らないことより、荒北のチンポが新開にどうしゃぶられるかが大切だ。そのため、AVやエロゲなど男性向けエロなどにも嫌悪感をださず、なぜか詳しかったりする。

 

腐女子タイプ2「非暴走傍観者」

男性経験が少なく、他者に関して寛容でありながら、うるさく騒ぐことなく、落ち着いて、腐った活動を楽しむのが「非暴走傍観者」だ。暴走も暴動もなく、おとなしく、一般社会との調和もとれる、極めて常識的な人間だ。特定のジャンル以外の話題もできるため、一般人との雑談も違和感なくこなす。求められない限りは自己主張をせず、アニメ好きを公言することも少ない。腐女子であることを周囲に気がつかれなかったというケースも報告されている。一見、「非暴走傍観者」に見えても、集団や匿名になると「小二病 精神保持者」や「腐女子原理主義者(後述)」になるケースもある。常に穏やかな人だと安心して、煩雑にコミュニケーションをとることはおすすめできない。感情や主張をすべて表にださず、自分のなかに押さえることが多いので地雷も多々ある。二次元のチンポの話は控えた方がいい。

 

腐女子タイプ3「ハイブリット腐女子

一番幸せな腐女子。世間では「あざとかわいい」といわれるタイプだ。雰囲気イケメンで、チンポのでかい彼氏もいて、本人もそこそこ可愛い。幸せな私生活と腐女子活動を両立する、まさにハイブリット。彼氏や周囲に秘密にしている場合も多いが、「私、実は、オタクなんです」と自分のヌケ感として、アニメ好きを利用する者もいる。あざとかわいい。リア充腐女子の二重生活のため、ジャンルに多額の投資をできないケースも多い。パラサイトする男にリア充予算を捻出をさせ、自分の身銭はすべてジャンルにつっこむ猛者も少数存在するが、平均的には、沼には一番陥りにくいといえるだろう。

 

腐女子タイプ4「ヤリマン腐女子

このタイプはそこそこ可愛くて、男受けもする。日常生活だって充実している。では、前述した「ハイブリット腐女子」となにが違うのであろうか。それは、「闘争心」だと筆者は考える。

総理大臣安倍晋三氏は著書「美しい国」で自身を「闘う政治家」と表したが、彼女たちは闘う腐女子。批判覚悟で闘う姿はまさに、現代安倍内閣を彷彿とさせるが、安倍氏既得権益を批判するリベラリストと闘うのに対し、彼女たちが闘争心を燃やすのは既得権益。つまり、古きよき腐女子文化だ。腐女子は日陰の存在、男性同士の同性愛に嫌悪感を抱く人もいる。だから、静かにしましょうという昔ながらの腐女子文化だ。

 

「ヤリマン腐女子」たちのツイッターアカウントは常に鍵(閲覧制限)をつけていない。にも関わらず、男同士が全裸で抱き合うイラストや掲載し、ナマモノ(実在する人間を扱うジャンル、男性アイドルなどを指すことが多い)をなんのためらいもなく投稿する。それはまるで、既得権益に対する戦いだ。事実、しばしば彼女たちは、古きよき腐女子文化をよしとする「腐女子原理主義者(後述)」と対立する。数年前、某グラビアアイドルがテレビでBL好きを公言し、web上で批判された案件も「ヤリマン腐女子」と「腐女子原理主義者」の対立の一例である。

www.excite.co.jp

戦いの場に駆り出され、批判し、批判され、それでも強くいきる、男気あふれる姿は、見るものに対し、「彼女……いや、彼らはもしや、本物の男なのかもしれない」とチンポの存在を疑われるまでである。この男気は、高い支持率を維持する安倍内閣総理ですらかなわないかもしれない。

 

腐女子タイプ5「腐女子原理主義者」

これを論じるのはとても躊躇した。彼女たちは、ほかのタイプとは比較できないほど、自分たちの姿勢に大変誇りをもっている。そのため、自分たちとイデオロギーの異なる者とは徹底的に闘う。前述した「ヤリマン腐女子」も闘う腐女子だが「腐女子原理主義者」もまた闘う腐女子。自分たちが古くから親しむ腐女子文化を守るために闘うか、解放のために戦うか、それが彼女たちの違いなのだ。

腐女子原理主義者」は、一般人からの腐女子批判を避けるために腐女子文化を公にしない。腐った情報を流すツイッターアカウントは鍵をつける、腐った話は腐った同士でしかないしない、ナマモノの話題は本人に迷惑をかけないよう最小限で行う……といった腐女子マナーを厳格に守り、それが腐った同士たち全員に守られるよう身を闘志を燃やす。さしあたり、宗教戦争の兵士のような者たちだ。

実は、筆者はこの記事をあげるべきか悩んだ。筆者は「腐女子原理主義者」の批判すべき対象。そのため、彼女たちを論じることにより批判の対象になる恐れがあると考えた。

 

先日、以下のコンテンツを投稿した。

mochi-mochi.hateblo.jp

これは紛れもなく実際の人物、ナマモノだ。本人に迷惑がかかると責められても仕方ない。しかし、筆者はそれでも、この筆者の考察を表明したかった。同ジャンルを好きな人々をこの広いネットの海でも見つけなれなかったから。石破茂  スパンキングと検索しても、本人の選挙サイトがでてきてしまう。安倍晋三  ゲイで検索しても、安倍晋三とセックスしたいゲイが語り合うスレッドに繋がってしまう。それに耐えられなかった。迂闊だったかもしれない。しかし、自分のこの欲求を抑えることができなかった。

 

ナマモノである彼らをネタにすることで、場合によっては彼ら自身に迷惑がかかる可能性がある。筆者の執筆した文章が野党議員の目に触れたらどうだろう。安倍晋三の弱みを見つけたい対立議員たちは安倍晋三ホモ疑惑を持ち出すだろう。もしかしたら、その疑惑を国会にも持ち込むかもしれない。総理、森友学園の理事長と懇ろで、口利きをしたんじゃないですか?チンポしゃぶられたんじゃないですか?辻元清美福島瑞穂か、力ある野党議員が舌鋒鋭い質問を浴びせるだろ。それにたじろぐ安倍晋三。プレーだ。天下の公共放送NHKでオナニーのオカズを提供されたら一端のAV屋なんて太刀打ちできない。筆者は自分で自分の首を締めていた、と気がつく。

 

批判の的になったら直ちにこの記事を消そうと考えている。しかし、1日のPVが100に満たないこのブログで炎上することはおそらくないだろう。声なき声を届けるのは力を持たない市井の人間だ。

 

※追記:2017年4月16日現在、夫妻の関与があれば議員辞職すると述べていた安倍晋三氏は職務を継続している。この問題は収束しつつあると私は推測している。私の想像したような激しい口撃にたじろぐ晋三氏をみることはできなかったのは残念だ。

 

 

以上、筆者の経験もとづき、カテゴライズした腐女子5タイプを簡単にご案内させていただいた。筆者の主観の入る調査結果なので、あくまで参考としてとらえてほしい。普段の腐女子に関わりのない読者の方々もこちらを参考にしていただけたら幸いだ。

 

ブスの本懐

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新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書 903)

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総理 (幻冬舎文庫)

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