オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

ストリップという世界

エッセイストでストリッパーの新井見枝香さんのnoteで、「新井モーニング」なるイベントの案内を見かけました。

note.com

 

ストリップに行ってみたいけれど勇気が出ない。

ストリップに興味はあるけれどルールがよくわからない。

ストリップに行くのは久々でちょっと不安だ。

 

そんなあなたに、新井モーニングのご提案です。

上野の純喫茶で朝食を食べながら、システムやルールのご説明、

可能な限りご質問にもお答えし、その後、劇場に向かいます。

 

朝10時に喫茶店に集合。コーヒーを飲みながら、新井さんにストリップの説明を受ける企画です。

ストリップ劇場に行ったのは、7年前、上原亜衣ちゃん公演に浅草ロック座に行っただけ。それも、会社の人と一緒だったからただついていっただけでした(新井さんには、初めてですと言ってしまいました。すいません)

 

ロック座に一度行ったから、なんとなくのイメージはあったけれど、それでも、後ろの席で、観ていただけなので、そこまで覚えてない。

一度ちゃんと見てみたいなって思っていたときに、新井見枝香さんが、ストリップデビューしたと聞き、見に行きたいと思い、企画に参加しました。参加してよかったし、ストリップとても楽しめた。

 

◆女性一人でも全然OK、だがとても狭い

ストリップのイメージって、あまりよくなかった。まな板ショーがあるんじゃないかとか、酔っ払いばかりなんじゃないか、とか、怖いイメージがもともとはありました。浅草ロック座に行ったので、そこまで無秩序な場所ではないとは知っていましたが、それでも、なんとなく一人で行くのは怖そうって思っていました。

行ってみたら、一人で、全然大丈夫で、早い時間だったせいが酔っ払っている人もおらず、みなさん静かに、鑑賞されていました。きれいな女性の身体を見るという目的の場所だと分かりました。

 

今回行ったのは、池袋のミカドというストリップ劇場でした。浅草ロック座が大きな劇場だったので、池袋のミカドに入って、最初に思ったのは、思ったより狭いなということ。入って前方にはステージ、その真ん中に、デベソのようなでっぱりがあります。デベソの両脇に、病院の待合室にあるような三人掛けの長椅子が、4脚ずつ左右に配置され、後方には立ち見用の柵。椅子が8脚しかないので、もちろん座れない人もいて、平日でも後ろで立ち見している方もいました。土日はもっと混雑するようなので、早めに行って席を確保するのが、いいみたいですね。

 

◆踊り子さんたちは年功序列社会

ストリップ劇場は、系列店舗があって、ロック座の系列、TS(もともと新宿にあったTSミュージック)の系列など系列があり、デビューした系列の劇場にしか、基本は出演できないという決まりがあります。新井さんもいつか浅草ロック座に出演するのかな~と、わたしは思っていたのですが、それは難しいらしいです。

そして、これはAV業界にはないルールですが、踊り子さんは先輩後輩の関係が厳しい。デビューが先の人を敬う文化があるようです。差し入れも、デビューが早い人から食べる。体育会系の文化。

そして、若いから売れるというわけでもないようです。AVの場合、デビュー作が一番売れて、その後、売れなくなっていくことが多いですが、ストリップは、デビュー10年、15年の踊り子さんが、新人より売れているなんてこともある。

売れっ子ストリッパーは、ファンがついて、長く活躍している人が多いようです。入れ替わりが少なく、キャリアが長いほうがいいというのは、AVの世界にいるわたしは新鮮でした。

 

◆セックス不在の裸体の美しさ

これはわたしがAVの世界にいるからかもしれませんが、セックスはなく、ただただ女の人の裸を見るというのは、不思議でした。AVの世界にいると、仕事で脱ぐというのは、セックスするために裸になるという認識になってしまいます。しかし、ストリップはそうではない。美しい裸を見せて終わる。

美しい裸を見せる目的で脱いでいるから、踊り子さんはすべて、均一の美しい基準を保っています。AVならば、剛毛でも、ちょっとぽっちゃりしていてもそれがセールスポイントになります。しかし、ストリップでは、そういった人はいません。ショーのためという側面もあるとは思います。毛が多いと身体が見えにくいし、太っていると筋肉のしなやかな動きが見えない。だけど、彼女たちの裸体が与えるのは、そういった実利だけでなく、美という感情的な側面もあります。保守的な「美しさ」の基準を厳格に守った身体は、見惚れてしまうくらい美しい。

劇場には、女性のお客さんもいました。性的な興奮ではなくて、美しい身体をみたいという欲求を持ち、ここに来る人がいるとことは、わたしも理解できました。

 

◆好きな人だけが楽しむ秘められた世界

ストリップでは、スマホでの撮影が一切禁止。ショーの最中は、スマホを取り出すこともマナー違反です。

写真を撮りたい方は、1枚500円でポラロイドの撮影をします。踊り子さんが持参したデジカメで撮影し、後で印刷し、お客さんに渡されます。その際も踊り子さんのカメラ以外では撮影禁止です。

ポラロイドも踊り子さんの許可がなければ、ネットにアップしてはダメみたいです。そこまで厳格に外にもれないようにしているのは、ストリップがグレーな世界だから。公然わいせつに問われることもあります。一昨年には上野の劇場に警察が入り、営業停止になりました。

motion-gallery.net

 

グレーな世界だから、みんなで公に出しすぎず、守っていこうという雰囲気があるようです。

わたしはこの、公にせず、好きな人だけで楽しめるように守っていこうという姿勢がちょっと羨ましかった。AVの世界は、「性をオープンにしよう」「クリーンだとアピールしよう」と進み、公にでてバッシングされた。

賛否のある世界だから、好きな人だけが楽しめるようにファンたちも含め、整えていこうとする姿勢は羨ましい。そのせいで、一言さんが入りにくいという欠点はあるのだろうけど、それを克服しようと、「新井モーニング」という企画を新井さんが企画し、この世界に触れることができてとてもよかったなと思う。

 

新井さんからOKが出たので、ポラロイドをアップします。ストラップと周年記念ボールペンももらいました。写真は載せてないですが、ショーの最後、新井さんの着用済みパンツも貰いました。

またストリップに行きたいな。パンツ大切にする。