オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

#MeTooより先に「警察呼びますよ」って言っていいんだよ  

 半年くらい前、営業先で、彼氏いるかしつこく聞いて来て困るということがありました。

 

 最初、DVDの場所とか聞かれるのか思って返事したんですが、「彼氏いますか?」と聞かれ、「すいません、仕事中ですので」と断ってもなんども「彼氏いますか?」と言われ、仕事ができず困りました。様子がおかしいのを気が付いて、店員さんがきてくれたので、その日はいなくなったのですが、そのあとも、店舗にたまにいて、わたしが商品の棚にいる間、ずっと棚のそばにいるので、商品の確認がしにくい。この前、店舗の近くの道で見かけ、その人がいるであろう店舗に行くべきか迷い、事情を話して今日は帰っていいか上司に電話で確認しました。その話が、セクハラに困る女の子に役立つかもしれないな思ったので共有します。

 

◆「次、警察呼びますよ」って言っていいんだよ

上司から言われたことは3つです。

  1. 前のようにしつこく話しかけられたら「迷惑なので、それ以上、話しかけたら警察呼びますよ」という。それでも話しかけてくるなら、事情をはなして、店舗の人に警察を呼んでいいか確認する。
  2. 棚のまわりでうろうろして、作業がしにくくなったら、店舗の人に、あの人に昔しつこく話かけられて困ったこと、棚のまわりにいて作業ができないことを伝え、帰っていい。
  3. パニックにならないで、冷静に対処する。

 

オドオドしたり、パニックになったり、せず、毅然とした態度で行うよう言われました。 実際、その店舗に、その人がいて、わたしが来たときは棚のまわりにいたのですが、毅然としていたら(もしかしたら、不機嫌にみえたかも)そのうち、いなくなりました。

 

わたしは、その人が現れたら、なにをされるかわからず不快でした。でも、想定できる事態を予想して、そうなった場合の対策を考えたら、嫌な気持ちは少なくなりました。もし、困ったことがあっても、どう対処すればいいが分かるので、オドオドも不安もありません。なにをすればいいか分からず怖いというのがありません。

 

最近、#MeTooで、過去にされたセクハラ被害をSNSで訴える女性が多いですが、セクハラをされる前に「これをされたら、嫌ですよ、やめてくださいね」って意思表示をしていいんだと私は思います(もちろん、薬やお酒で意識を失わせられるなど、自分の意思を示せない場合もあると思いますが)。やられてから傷つくよりも、自分の嫌なことを伝えて、避けた方がきっと、傷つかずにすみます。

 

◆「困るよ」「嫌だよ」を伝えることで関係が維持できる

わたしは、全然、知らない人に対して行いましたが、多分、会社の人とかにも応用できるかなって思います。困ったことを明確化して、なぜ困っているか本人に伝え、やめてもらう。そして、やめてくれないのあれば、しかるべきところに相談する。今は、セクハラを相談できる組織もたくさんありますし、法律にかかわることでしたら、無料で相談できる法テラスとかもあります。

www.houterasu.or.jp

 

そして、もし、関係性を維持したい相手で、自分にも余裕があるなら、これをされるから困るのであって、その人自体が嫌いなわけではない、とフォローしてあげてもいいと思います。「そんなことを言われると、私は辛いので●●さんとお話するの嫌になっちゃいますよ」とか、あくまで、その言い方や行動が嫌なのであって、その人自体が嫌いでないというのを伝えたらいい。まあ、関係性を維持したくない人なら、無理をせずそこから距離をおいたらいい。仕事で付き合いのある人なら、仕事上必要な話だけをする関係でもいいと私は思っています。

 

◆可愛らしさ、女の子らしさなんて捨てていい

 先日、南極点と北極点、グリーンランド氷床の3カ所をスキーで踏破する「ポーラー・ハットトリック」を最年少で達成した女子校生スキーヤー、ジェイド・ハマイスターさんの記事が話題になりました。

www.huffingtonpost.jp

わたし、彼女、すごくかっこいいなって思ったんですよ。記事では彼女のこんな発言を紹介しています。

若い女性というだけで、否定的なコメントを浴びせられます。「女性は少食で、着飾らず、痩せて、身の丈にあった野望を持て」「いつか白馬の王子さまが来て、救ってくれるのを待ってろ」なんて言われるんです。それは、「女は強くない」っていう男性的な決めつけではないでしょうか。

 

かわいくて貞淑な女の子でいることがすべての女の子にとっての正解ではない。わたしは、自分の「可愛らしさ」や女性らしさは付加価値でしかないと思っています。

わたしがお金をもらえるのは、営業として働いているから。仕事で足りない部分もあるし、「かわいい」も上乗せ分にはなっているかもしれないけど、わたしは「かわいい」だけではお金なんてもらえない。だから、不要なときは「かわいらしさ」を捨てます。

たとえば、イベントのときは、自分の化粧を直すより、モデルさんとお客さんたちが楽しめる環境をつくるのが一番です。動きやすい格好で、お客さんやモデルさん最優先で働けるようにします。だって、この場ではわたしの可愛らしさなんかに価値はないないから。

 

可愛いいい子になることが、自分にとって不要であるならば壊していい。嫌なものは嫌と言っていいし、我慢して無理をする必要なんてないと思うんです。