オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

トイアンナの離婚から見える「元●●」の限界。

あれ?トイアンナさん結婚してなかった?

彼女が婚活について書いたツィートが誰かのリツィートでタイムラインに流れた。「トイアンナ」という名前を久々に思いだし、久々に彼女のブログをみてみると、離婚しているようでした。なんとまあ。

toianna.hatenablog.com

私は2013年ごろ、トイアンナさんのブログの熱心な読者でした。私からみたトイアンナさんは、語学や、キャリアや、ジェンダーといった話題を語る賢い女性。 

toianna.blog.fc2.com

 

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私からみたトイアンナさんはインテリジェンスで、賢いがゆえに、そうでない人への侮蔑が混ざっている印象があった。本人が意図しているかは分からないけれど、少しの見下しが彼女を、より特別な立場にしているように感じた。

toianna.blog.fc2.com

 

 ウェブ制作会社で、毎日言われるがままSEO対策のサイト記事ばかり量産し、ふてくされていた私は、仕事に邁進する彼女を心のどこかでゴワっと思いながらも、デスクでお昼ご飯を齧り、毎日のように彼女のブログを見ていた。外資系、英語、キャリア、バリキャリ……年収300万にやっと届く24歳のOLには無縁だけど憧れる内容。羨ましい気持ちでゴワゴワするけど、その通りだと思えた。当時の私にとってあらさがしをしながらもつい見てしまうブログだった。好きで嫌いなブロガーだった。

 

トイアンナはイタい?

今回の離婚のことに関して、こんなエントリーを見つけた。

www.book-diary.com

 

一読した感想としては、大変失礼極まりない言葉なのだが、「イタイ」の一言に尽きる。

「手を繋いで離婚届を提出しに行った」というエピソードには、思わず離婚した友達のことを思い出してしまった。今はぜんぜん元気なのだが、離婚することになったと報告してくれたときに彼女が、言った言葉は「でも仲良しなんだよ」。

ところが離婚後何年か経ち改めて本音で話してくれた離婚までのいきさつは、とてもじゃないが仲良しなどといえる内容ではなかった。なんせ「死んじゃえばいいのにって今でも思ってる」とまで告白してきたのだから。直後は傷つきたくないの一心で仲良しを繕ってみたり、自分をそう思い込ませてみたりしていたのだろう。

トイアンナさんが元旦那さんに対し、死んじゃえばいいのに、とまでは思わないにしても、手をつないで離婚届を提出しに行き、離婚後に一緒にワインを飲み、その後も仲良しだというエピソードなどを読むと、傷つきたくないがためにまだ愛があると思いたい心理や本当は離婚という現実をまだ受け入れられてないのかなという印象がある。

でも本人は元気だと語っている。ラブラブだと思っていたのに離婚を切り出され、ブログを読む限り大丈夫じゃなさそうのに大丈夫だと言っている。やっぱりイタイ人のように見える。

 

 たしかに。わたしも上記の記事に同意をした。彼女の、無理して、辛くないと繕っている感覚は、私にもわかる。そして、その無理している感覚は、彼女の「外資系」という一人称にも同様に感じてしまった。トイアンナさん自身が、自分の離婚に関して書いたブログ記事には以下の様な文章がある。

彼は言った。「次に付き合うなら、米系外資っぽい詰めをしない女がいい」と。笑っちゃうようなフィードバックだけれど、全然笑いごとじゃない。彼はきっと、わんわん泣いて「助けて」って言ってくれる女が良かったんだ。私は彼と一緒に戦える女ではあったけれど、彼をつらかったね、とひっくるめて抱擁する女ではなかった。

 

トイアンナさんは、外資系企業を退職されたと以前ブログに書いていた。

toianna.hatenablog.com

彼女は、自身を米外資系っぽいというけれど、ここ数年の彼女の書くものに外資系である部分は抜けている。

news.biglobe.ne.jp

am-our.com

www.onecareer.jp

三者の恋愛のレポートや、普遍的な就活テクニック、恋愛テクニック、“外資系OL”ならではの視点はすくない。だから、なんとなく、彼女が「外資系だから」ということに無理がでているように思う。彼女は客観的に見て、外資系OLには見えなくなってしまった。

ブロガーの三沢文也さんも、トイアンナさんの取り扱うテーマが昔と変わったという内容でブログを書いていて、やっぱりそう思うのは私だけじゃないんだねって思った。

tm2501.com

  

◆「元●●」という肩書の限界

それと似たことを、元AV女優でライターの鈴木涼美さんでも思った。彼女の書いた「AV女優の社会学」はとても興味深い内容だった。AV女優をしてきた彼女でなくてはかけない内容を記載している。修士論文として書いたためか、AV女優という当事者でありながら、客観的な視点で書かれていて参考になる。だけど、彼女の元AV女優の部分は擦り減っていく。

 最近はどんなものを書いているか調べたら、さまざまな立場の女性に取材した内容をレポートしていた。

gendai.ismedia.jp

 

gendai.ismedia.jp

 

もちろん、これもとても面白いのだけど、元AV女優、元日経新聞鈴木涼美さんだから書けた物かどうかは分からない。文章書くスキル、取材するスキルは必要だけど、同様の文章は、取材対象さえ見つかれば、経験を積んだライターや記者でも書くことができるように思えた。

トイアンナさんも第三者の恋愛事情を取材し記事を書いていた。自分のなかに書くものがなくなったとき、他の人から情報をもらってレポートするのは、手段のひとつかもしれない。だけど、そうなると、その書き手が書く理由がなくなる。書き手自身が当事者でないのであれば、ほかの人で代替ができてしまう。もちろん、そこで、元●●の視点を入れられればいいけれど……。

元●●という肩書をつかれば、その立場になった人でなれば得られない知識や経験をもとに発信することができる。他の人では書けないオリジナルの情報。だけど、●●の部分を辞めた時点で、その業界の新たな情報は入ってこない。自分の書けることは業界の現状ではなく、過去の話でしかなくなる。しかも、それですら、書けば書くほど擦り減っていく。新しい情報は入ってこないのだから、元●●として書けるものは目減りする。

 

◆「外資系だから」を言い訳にしたいプライド

トイアンナさんが「外資系っぽいから離婚した」と書くのをみていると、大学の同級生を思い出した。彼女はショートカットで、運動好きで、自分のことをサバサバしている、女らしくないと言った。女の子っぽいものは興味ない、だから彼氏もできないと。

彼女と街中をあるっているとき、数人の男の子に声をかけられた。ナンパ。面白そうで、私は立ち止まって、話を聞いた。気がついたときには、彼女はずんずん進んでいった。あとで、他の人に話して「軽いよね、男好きだよね」と悪口を言っているのが聞こえた。興味があるなら一緒にきけばいいのに。待たせて迷惑をかけたことを、自己中心的だと悪く言われるならわかるけど、軽いと言われるのは納得いかなかった。軽いことで彼女に迷惑はかけてないじゃない。

だけど、あとから思うと、女の子っぽくしたくないからしないんじゃなくて、女の子を乗りこなせないから、自分を「男の子みたいな人」にしていたのかなって思った。女性らしい女性を別物として切り離せなかった彼女が、唯一納得できる欠点が男の子みたいだったように思う。トイアンナさんの「外資系」という記号が、昔の同級生の「男の子っぽい」みたいだな、とおもったの。自分で受け入れられる自分の欠点を言い訳にしたい。

これはあくまで私の推測だけど、論理的で、弁がたつ以外の離婚の原因もあったのではないかなと思うんです。でも、そこを指摘すると、彼女のプライドを傷つけることになる。だから、彼女も納得している彼女の欠点を理由に旦那さんは離婚した。そうすればお互い平和に納得する。みんな自分の見てほしい姿で他人から見られたいんだよね。

 

mochi-mochi.hateblo.jp