オナホ売りOLの平日

大人のおもちゃメーカーで働くOLのブログ。

はあちゅうとしみけんの結婚を応援したい

AV男優のしみけんさんとブロガーのはあちゅうさんが結婚されたようですね。

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わたしははあちゅうさんの発言や考えにすべて賛同はできない。わたしは以前のブログでも書いたけれど、はあちゅうさんの発言に関して、腑に落ちないなって思うこともあった。だけど、この件に関しては、お二人がこれからよい日々をおくれるよう応援したい。

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◆偏見がある業界に偏見を持たない人

言われつくした話だと思うけれど、性産業で働く人への偏見はある。それは、わたしのような仕事としてセックスをするわけではない営業社員にすらある。初対面の人に「AVの話をしたくない」と言われたこともあるし、この仕事に就くときは、当時付き合っていた人に「親に紹介したのになんでそんな仕事に就くの?」と言われ、結果的に別れた。

でも、わたしはその人たちが悪い人なのではなく、そういった意見が、今の日本では、よくある意見だとも思う。AVに対して批判的な発言をした人が、他の場面でも悪意のある態度をとったかというとそんなことはない。エロが苦手だけで悪い人ではない。それに、わたし自身も、この業界に入る前は女の人の裸が載った雑誌を見て顔をしかめていた。この業界に入って、どんどん慣れていくけれど、そういった感覚を持つ人が世の中にいることは忘れてはいけないよなって思うの。

だから、はあちゅうさんはフラットな人だなと思ったの。この業界の外側にいても、この業界に対する苦手意識がない人はいる。わたしも業界外の人でも仲良くなる人はいる。だけど、結婚相手という、自分も相手の責任を負わなくてはいけない、もっとも近い相手として選ぶのはハードルがあるように思う。極論を言えば、伴侶に不祥事が起きたとき、妻や夫や、もしかしたらその家族にも批判は来る。友達として親しくするよりも、ハードルは高くなる。

 

◆AV男優と結婚するハードル

配偶者のある人が、配偶者以外の人と性的関係を結ぶことは不貞行為として定義され、離婚の請求ができる。

不貞行為とは、裁判所によって「配偶者のある者が、自由な意思に基づいて配偶者以外の異性と性的関係をもつこと」と定義されています。

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もちろん、AV男優として、仕事としてセックスをするしみけんさんはこの規定に当てはまらないかもしれない。それでも、配偶者が別の異性と性的な関係を結んでほしくないという意見を持つ人は一定層いる。はあちゅうさんが、それを嫌だなと思ってないのか、思っていても許すことができるのか、どちらかはわかりません。だけど、後者だとしたら、相手に対して理解があるように思った。

あくまで個人の意見だけど、わたしは仕事であったとしても、自分以外とセックスする相手を恋人や夫にしたくない。でも、それは、今まであったAV男優さんやハメ撮り監督さんに悪い印象があったからではありません。わたしがお会いしたAV男優さんや監督さんは、尊敬できたり、一緒に仕事したいと思う人ばかりでした。だけど、それでも、彼らと恋愛をしたり、結婚したりするのは、気持ちの問題で出来ないなって思う。業界にいて、セックスを仕事でする人に近い立場にいて、彼らの人間的に良い部分を見てきても、恋人や結婚相手にしたいと思うのは難しい。だから、はあちゅうさんは結婚に驚いている。 

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 以前ブログでも書きましたが、わたしはパートナーが風俗に行くこともよいとは思えません。同じ期間に複数の人とセックスをする人を否定はしません。本人同士が満足しているのであれば、そういう関係があってもいい。だけど、わたしは出来ないと思う。

 

◆このニュースが突破口になることを願う

恋人・結婚相手が自分以外の人とセックスするのが嫌だという人は、今後もそのままでいいと思うんです。ただね、はあちゅうさんのように、「許せるよ」という好みの人が、セックスワーカーたちをパートナーの候補としていれるのはいいことのように思う。どんなに一緒にいて楽しくても、どんなに好きな相手でも、「でもセックスワーカーだからダメ」となってしまうのは悲しい。だけど、セックスワーカーに限らず、「この人は●●だからダメ」という圧や偏見はある。一人ひとり、向き合ったらいい人だったりするのに。

この問題は、結婚や恋愛だけでなく、たとえば、セカンドキャリアの問題でもそうだと思う。以前もブログで書いたけれど、AVでたら、すべてダメになるという世の中の雰囲気をわたしは感じている。「元AV女優・男優だからダメ」という「●●だからダメ」という圧力がなくなる一翼にこの出来事がなればいいな。

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